Azuki堂だより

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2010年12月26日(日) 古書館 看板

 今年も残すところ、あと5日となりました。
 おかげさまで三省堂古書館での販売も10月27日で1周年を迎えることができました。
神田古本まつりに合わせて開店一周年感謝のワゴン販売を開催。その後も古書館参加店が協力しながら、12月中旬まで土曜日に連続して行いました。御来店、お買い上げいただきました皆様に厚くお礼申しあげます。

 Azuki堂は9月以降、三省堂古書館にて「戦後思想の名著」「中国関連書籍」のミニフェア棚をつくり、特徴ある店にと試行錯誤しております。
 
12月からは「民俗学」関連の棚を展開しています。
『人文書(歴史・思想・民俗・沖縄)・古書一般』を掲げたAzuki堂ですので「看板に偽りあり」と言われぬようと思っております。


 下記書籍を神田・三省堂古書館に並べております。興味・関心をお持ちの方の御来店をお待ち申し上げております。

「塩の民俗学」 亀井千歩子 「現代地名考」谷川健一 「柳田国男の青春」岡谷公二
「高群逸枝と柳田国男 婚制の問題を中心に」村上信彦 「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三」佐野眞一 「結衆の原点 共同体の崩壊と再生」桜井徳太郎 「わたしの民俗学」谷川健一「人と思想 柳田国男」後藤総一郎 編 「柳田國男研究」神島二郎 編
「柳田国男の光と影 -佐々木喜善物語−」山田野理夫 「柳田國男 その原郷」 宮崎修二朗 「都市民俗論の課題」 宮田登 「家 「日本の家族」改題」有賀喜左衛門 「史層を掘る 第X巻 漂泊する眼差し」赤坂憲雄 編集 「よそおいの民俗誌 化粧・着物・死装束」国立民俗博物館 編 「食生活の歴史」瀬川清子 「婚姻覚書」瀬川清子 「村の女たち」瀬川清子 「神の民俗誌」宮田登 「ダルマの民俗学」吉野裕子 「日本民衆の文化と実像 宮本常一の世界」長浜 功 「覚書 南方熊楠」中瀬 喜陽 「京都の夏祭りと民俗信仰」八木 透 「民俗学概説」ペー・サンティーヴ著 山口貞夫訳 「扇 性と古代信仰」吉野裕子 「遠野物語考」高橋喜平 他

(売り切れの場合はご容赦願います。)

2010年12月31日(金) てっぱん 「売り」はなに? 原点

 今年もあとわずか数時間となりました。一年を振り返り、店主として何か「反省」をしなければと思い始めると、目の前にメモが。
 そのメモは、10月から放送が始まった、NHK朝の連続ドラマ「てっぱん」の一場面のやり取りのメモです。主人公あかり(尾道から大阪に来たので、周りの人は「おのみっちゃん」と呼んでいる)はお好み焼屋を開店したが、日が経つうちに客足が少なくなって思案している場面。そこに、あかりの祖母である初音(賄い付きの下宿屋をしており、料理が上手という設定。お好み焼屋の大家でもある。)が店に顔を出し、あかりにいうセリフがメモしてあった。
 曰く「商売に甘えは禁物」「お店屋ごっこと違う」「お好み焼屋はお好み焼で勝負しなくては」「店の<売り>は何?」と。
 あかりに向かってと同時に、店主に向けて言い放ったのではないかと、思わずエンピツを走らせていました。

 初音を演じるは、「緋牡丹のお竜」の藤純子ならぬ富司純子(ふじすみこ)さん。ドラマでも別格の存在感を出しております。(番組をご覧でない皆様申し訳ありません)

 ネット古書店開店からもうすぐ2年になる店主、初音の言ったことがずしんと響いています。ネット古書店の原点へ。
 年越しの宿題をいただきながら、新しい年を迎えます。

「Azuki堂だより」をご覧いただいた皆様、Azuki堂をご利用いただきました皆様ありがとうございました。よいお年を。

(一昨日、BS放送で、小林幸子と五木ひろしの進行で「懐かしの紅白歌合戦」をたっぷり堪能しました。お恵ちゃん(松山恵子)の「別れの入場券」、三波春夫「俵星玄蕃」など「これが紅白だよな」「今年は紅白見なくてもいいかな」と思っていましたが、そろそろはじまる時刻。やっぱり・・・・・)

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Akiary v.0.61