Azuki堂だより

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2020年5月9日(土) 立夏を過ぎて

みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年のゴールデンウイークは
新型コロナウィルスの感染流行による外出自粛で
旅行も帰省もできない状況でしたが。

そして、5月末までの緊急事態宣言延長。
本当に先行き不安な様相が続き、みなさま同様、
いのちと生活を何とか守っていきたいと願うばかりです。

前向きな気持ちをもって生活したいものですが、
やはり生活をするうえで楽しみや中長期の目標がないと
なかなか頑張ろうという気になれないのではないでしょうか。

私は定年退職をしてから早11年がたちますが
おかげさまで古本屋の仕事もぼちぼちと続けることができ
日々少しずつですが、頑張れることがあるように思います。

猫を膝にうたた寝するようなのんびりした時間や、
仕事と称して古書を探しに出かけたり、
たまに妻と旅行へ、また旧友と都内を散策したりと。

今は自粛を余儀なくされていますが、
早くこの状況が終息し、外に出られる日が
来ることを切に願います。
そういうことが楽しみであり目標となって
それに向かって日々を過ごしていたんだなぁと
実感する今日この頃です。


こんなときは、、今迄に行ったところ
これから行ってみたいところなど
ガイドブックや書籍を探して読んでみる、
旅のプランを立てる、写真集などを見て
空想旅行をしてみるのもよいかもしれません。

少々さみしい話ではありますが
本の中に身をゆだね、文字から文章・写真・装丁から、、
想像力を膨らませて、作者とともに旅行をしてみましょう。


Azuki堂 古書目録より沖縄の本をご紹介いたします。

次に沖縄へ行けるのは、、いつになるのやら。
青い海、青い空、おいしい魚、おいしいお酒、
沖縄の古書店巡りにも参りたいものです。
(沖縄の「民意」はいつ聞き入れられるのでしょうか)


沖縄の心の原点
大木田守/東京書籍/1996年発行/\700
初版第1刷 カバ 当時の復帰をめぐる沖縄の素顔とその後を加え
基地問題の原点を探る。 

筑紫哲也の「世・世・世」おきなわ版「多事争論パート1 
(Tおきなわ版「多事争論」 U対論二題・大城立裕 大田昌秀)
筑紫哲也/沖縄タイムス社/1996年発行/\900
初版第2刷 94年から95年5月まで連載。
ちょっぴり辛口の語りが、世界や日本の動きの中での
<オキナワ>の姿をシッカリ捉える。

沖縄で暮らしてみた
同時代社編集部 編集/同時代社/2002年発行/\800
初版第2刷カバ帯 移住者にも、「部分移住」者にも
リピーターにも。聞く、知る、生かす実用データブック。

行き逢えば兄弟(いちゃればちょうでぇ)
―沖縄の島には活力がある
玉城 正保/郵研社/2005発行/\800
初版第1刷 カバ帯

新版 沖縄文化論―忘れられた日本 (中公叢書)
岡本太郎(岡本太郎の「日本文化論」を読む 外間守善)
/中央公論新社/2005年発行/\1,200
第2刷 カバ 民俗の根源にひそむ悲しくも美しい魂を
天才と直感と直観とで見事に捉えた名著



2020年5月15日(金) 新緑の季節

例年であれば、「新緑眩しく、過ごしやすい季節となってまいりました。」
と、時候の挨拶ができるのでしょうが、いまだに、新型コロナウイルス感染の影響による「日常の生活」
が窮屈に思えます。我慢のしどころでしょうか。

5/14に緊急事態宣言が全国で一部解除となりました。
東京都はいまのところ5/31まで
緊急事態宣言が延長となっておりますが

Azuki堂が出店している神保町三省堂古書館は
営業時間を短縮し、営業を再開いたしております。
詳しくは、三省堂神保町本店のホームページでご確認ください。

なお、Azuki堂のネット上での書籍販売は、
これまで通りご注文を受け賜っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。


さて、ふるほんAzuki堂のネット目録を見返していますと
私の会社勤めの時代、1970年代〜2000年代まで発行図書が多く
「古書カテゴリ:法・経済・産業・技術・労働」
においては82冊の目録があります。

新型コロナの影響で今までとは違った
様相の働き方が、出てきました、。
テレワーク・リモートワーク、
ペーパーレス・印鑑の廃止など、
いままで当たり前になっていたことが
一変した労働社会に向かうのでしょうか。

実際の現労働世代の方々は、時代の流れの中で
そういった働き方や価値観に沿って「新しい働き方」を
習得して、いつかこの大きく変化した時代の流れも
あの時はあんなことがあったなぁと
語られる日がくるのでしょうか。

古書目録より

『経営リーダーの昭和労務史』 (インタビュー構成!日本型労使関係の足跡を探る)
矢加部勝美 編著 茂木啓三郎 河原亮三郎 大槻文平 宮崎輝 他
/日経連広報部/平成2(1990)年発行/\1,000第1刷
 カバ帯 労使関係の正常化と安定はどうつくられてきたのか。
肉声で語り継ぐ戦前・戦後の企業労務

『あなたは会社を棄てられるか』
サラリーマン再生委員会 編著/日本放送出版協会/1999年発行/\900第1刷
カバ帯 会社人間だった時代は終わった
会社を棄てるほどの気概を持って,会社の改革に
挑戦しなければと提言する

『富士銀行行員の記録』
小磯彰夫/晩聲社/1991年発行/\1,000初版第9刷
カバ帯 ひとりごと行員の急増
不正融資事件の発覚、エリートの自殺、長時間労働
残業手当自主返上 いま銀行が危ない

『最新労働基準法入門 損をしないサラリーマンの知恵』 
(昭和61「1986」年時点の内容のもの。)藤本正 編著/
労働旬報社/昭和61(1986)年発行/\800第1刷
カバ 帯スレ 労働基準法につよくなろう 働き過ぎはもうやめよう
ゆとりある生活と時間外労働 働く女性の権利

『会社はこれからどうなるのか』 
(果たして「会社は株主のもの」というアメリカ型
コーポレートガバナンスが本当に正しいのか。)
岩井 克人/平凡社/2003年発行/\1,000初版第1刷
カバ帯 「勤める」から「使いこなす」へ!
すべての経営者・サラリーマン・学生に捧げる21世紀の会社論

2020年5月26日(火) 緊急事態宣言解除 お詫び

緊急事態宣言が解除となりました。
まだまだすぐに、新型コロナウィルス禍の終息とは
いかないでしょうが、少しずつ
元の生活を取り戻すことができるのでしょうか。。

変化の様相も感じますが、そんな中、私事ではありますが
明日よりしばし入院をすることとなりました。
加齢には、なかなか勝てないもので
若い時分の無理もたたってか、数年前に不整脈の診断を受けたものの
たいして気にしないまま過ごしておりましたが、昨年の健康診断、
そして再検診で、お医者様の判定でカテーテルアブレーションを
受けることになりました。

人生2度目の手術です。。
1度目は15年前、頚椎性脊髄症で脊柱管拡大術を受け、
後遺症もなく手術は成功でした。


今回は、再三、家族から病院で診てもらうように言われて
ようやくのことです。
手術・入院というのは歓迎はしませんが致し方ないものです。。


「stay home」によりAzuki堂へのご注文も
少し増え、とてもありがたい状況ではございますが
個人的事情で申し訳ありません。
明日以降5/31までのご注文につきまして
しばし発送までお時間を頂戴いたします。
申し訳ございません。

6月には少し楽しみなことも待っていますが、
健康に過ごすことの大切さを痛感しています。
梅雨入り間近、みなさまもお体大切になさって下さい。



Azuki堂 古書目録より

病んでこそ知る 老いてこそ始まる
日野原重明 高野悦子/岩波書店/2002年発行/\700第1刷
カバ帯 闘病と回復,母の介護,映画,新老人運動,
これからの医療,そして,臨終の時-生きる勇気と励ましに満ちた対話

この世で静かに暮らすために
(巻末 おすぎと対談 日の出の森とゴミと生き方と)
田島征三 (装幀 黒田征太郎 デザイン 山上祐司)/
話の特集/1993年発行/\1,200初版 カバ
家の背にある山に都のゴミ処分場が出来て水源を
汚すことになりそうだから。心は晴れない。人と自然の調和を生活から探る

安心して老いるために
羽田澄子/岩波書店/1992年第1刷カバ 帯少スレ発行/\1,100
豊かな日本の貧しい福祉 
時代を先取りする鋭い感性であるべき高齢化社会像を
あざやかに描きだす 人間味あふれる好エッセイ

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